「幹事なんて割りの合わない役目を引き受けなければよかった」婚活パーティーの準備に神経をすりへらしながら、Aさんは何度くやんだか知れなかった。でも、「幹事をやってよかった」これが婚活パーティー成功のあとの実感だった。Aさんが、上司から、「婚活パーティーを開きたい。きみ、幹事の役目を引き受けてくれないか」と言われたのは一月中旬のことだった。

「はい、やります」二つ返事で引き受けた時、Aさんは、社の集会ホールを会場に、料理や飲み物は社員食堂のスタッフに頼んでとごく軽く考えていたのだが、上司からさらに、「婚活パーティーは会社に大きな貢献をしたBにふさわしい盛大なものにしたい。上層部の意向であり、Bもそれを希望している」と聞かされた時、「これは大へんだ」身がひきしまるのを感じた。「失敗は許されない」。その日からAさんの準備計画がはじまった。が、なにぶんにも未経験の仕事で大海に小舟を漕ぎだすような心境だったのだとか